マルク・シャガール(露: Marc Chagall, 1887年7月7日 – 1985年3月28日)
《ミモザの中の恋人たち》1967年 個人蔵
シャガールの描く愛の色の世界観をジュエリーにしました。
恋人たちを包む鮮やかな黄色のミモザは光となって輝き、夜の闇の紫と互いに引き立て合っています。
黄色と紫色のバランスに苦心しながらも、色の不思議な力に引き寄せられた作品です。
「色彩の詩人」とも「色彩の魔術師」ともいわれているシャガールの描く絵は、色が本当にきれいです。
そんなシャガールが描く絵画からは美しい調べが聞えてくるようです。
たくさんある傑作の中から選んだのは、『ミモザの中の恋人たち』。
これまで見たことのない特徴的な色づかいに魅了されました。
お花のパーツをつなげていくと、だんだんと色のハーモニーが現れてきます。
ここが一番わくわくするところです。
お行儀よく作品制作のお供・・・おなかの下には制作中のパーツが・・・。
絵画の配色をジュエリーに変えて表現するということは、とてもエキサイティングな取り組みです。
色が豊富な丸小ビーズだからできることですが、ビーズという素材だからこそ難しいところもあります。
でも、できあがったジュエリーをこうして写真に収める時、絵画に溶け込む感覚に感動してしまいます。
そして、ジュエリーとしての存在感を確認できた時、さらに喜びを感じます。
さすが、シャガール。
「色彩の詩人」の世界観が気品あふれるジュエリーになりました。