ジョルジュ・スーラ(仏: Georges Seurat, 1859年12月2日 – 1891年3月29日)
《グランカンの干潮》1885年 ポーラ美術館
スーラは点描画を確立した新印象派の画家です。
点描画とも例えられるビセルビーズなので、スーラへのオマージュとなる作品となりました。
静かなグリーンを背景に静かなジュエリーが表現できました。
スーラというと、「点描画」の創始者ともいわれている偉大な画家です。
ビセルビーズの細かいビーズが複雑にミックスされて色が融合している様を、「スーラみたい」と重ねてみていただくこともあり、特別な思いがありました。
それ以来、私の中ではスーラを特別の存在とみるようになりました。
なので夢中で制作しました。
スーラは31歳という若さでこの世を去り、点描画もとても時間をかけて制作していたということもあって、それほど多くの作品が残っているわけではないそうです。
その中で、図録の中に見つけた『グランカンの干潮』でジュエリーを制作しました。
第一段階で抜き出した配色のフラワーパーツです。
これからどんどん変更しながら決めていくので、ここからはどれだけ「色が見える」かさらに挑戦です。
作品としては、点描画の描き方でもある、絵の具をパレットで混ぜて色を作るのではなく、カンバスの上に点で描いていき視覚で色を融合させるということから、シンプルに色を選ぶことができたように思います。
青いフレーム部分も表現しましたが、わかりますか?
ジュエリーとしては絵画からも感じるように「静的」な作品となったと思います。
船の茶とオレンジに染まる水面と、空の青と海のグリーンのコントラストが、観る者に深い癒しを与えてくれるような気がします。